視力を改善できる手術として広く知られてきたレーシック手術ですが、中には「やらなきゃよかった」と後悔する声も存在します。
手術後の合併症や後遺症、適切ではない医療機関での施術など、十分な理解を持たずに受けるとリスクを感じやすくなります。
一方でレーシックは厚生労働省が認可した安全性の高い手術であり、適切に検査を実施して適応性を見極めれば、多くの人が満足した視力を得られています。
大切なのはメリットだけではなくデメリットや術後のケアについても正確に理解し、自分の眼の状態に合った選択をすることです。
本記事では後悔につながる理由や手術が減った背景、安全性やリスクを分かりやすく解説します。
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レーシックをやらなきゃよかったと感じる理由

レーシックは多くの人が満足している一方で、後悔の声も少なからずあります。
後悔が生じる背景には、手術のリスクを十分に理解せずに受けてしまったケースや、医療機関の対応に問題があったケースが見られます。
レーシックをやって後悔する理由は主に以下の3つです。
- 合併症を引き起こす場合がある
- 後遺症が残るケースがある
- アフターフォローが十分でない医療施設での手術
どういった理由で後悔することになるのかについては、以下で詳しく解説します。
合併症を引き起こす場合がある

レーシックは角膜を削り視力を矯正する手術のため、一定の確率で合併症を引き起こすリスクがあります。
代表的なものとしては「ドライアイ」「ハロー・グレア(夜間に光がにじむ・眩しくなる)」があり、特に夜間の運転が多い人では負担につながることがあります。
通常は時間の経過とともに改善が期待できますが、症状が長引くケースも否定できません。
また、強度近視や角膜が薄い人に施術を実行すると、角膜拡張症と呼ばれる深刻な状態を引き起こす可能性があるため、慎重な術前検査が必須です。
リスクをゼロにはできませんが、適応判断が正しければ多くの合併症は予防できます。
不明点は遠慮せず医師に確認し、なっとくしたうえで 手術を検討しましょう。
後遺症が残るケースがある

レーシック後に見え方の違和感が続くと、後々後遺症と受け取られやすくなります。
中にはコントラスト感度の低下(全体が白っぽく見える)や、細かな作業時の焦点の合わせづらさなどが残る例もあります。
ただし、後遺症とされる多くは手術前に説明される内容の範囲に含まれています。
実は角膜は厚みや形状の個人差があるのですが、「手術すれば完璧な視力になる」と誤解して手術を受けると後悔につながりやすいです。

レーシック手術は適応が厳密に判断され、術後のケアが適切に行われれば、後遺症は最小限に抑えられます。
適正検査やカウンセリングを受ける際に、後遺症についてもしっかりと医師に確認しましょう。
アフターフォローが十分でない医療施設での手術

レーシックは術後の経過観察が非常に重要です。
手術直後は視力の変動をチェックしながらケアを続ける必要があります。
しかし低価格を売りにした医療機関の中には、術後の診察回数が少なかったり、不安に対する説明が不十分だったりする場合があります。
サポート体制が弱いと、患者は小さな違和感でも不安を抱えやすく「やらなければよかった」と感じる原因になるでしょう。
信頼できる施設では、術後1年間のフォローや追加費用なしの検査などを行う体制が整っています。
価格だけで選ぶのではなく、アフターフォローの充実度も必ず確認することが、後悔を防ぐ最大のポイントです。
レーシック手術はなぜ減った?

レーシック手術の数が減少した背景には、過去に起きた大きな事件と、事件の内容を知った世間の認識の変化があります。
2008年から2009年にかけて、東京・銀座のとある眼科で実施されたレーシック手術において、複数の患者が細菌性角膜炎などの深刻な感染症を発症するという集団感染事件(「レーシック集団感染事件」)が起こりました。
術後の不適切な減菌処理や器具交換の怠り、衛生管理の不備などが原因とされ、元院長は業務上過失傷害罪で禁錮2年の実刑判決を受けています。
同事件は患者の視力だけでなく、安全性そのものに対する強い不信感を世に広め、レーシックのイメージに大きな打撃を与えました。
集団感染をきっかけに、レーシック全体に対する不安や不評が広がった結果、報道・ネット上で「レーシックで後遺症が出た」「失敗した」などの情報が多く流れ、手術そのものが一括して危険と捉えられやすくなってしまったのです。
事件の根本原因は手術そのものの安全性ではなく、施設の衛生管理の怠慢であるにも関わらず、レーシック全体不安視という世論が形成されたことが手術数減少の大きな要因です。
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レーシック手術の安全性について

レーシックは不安を感じる人も多いですが、実際には長年にわたり実施されてきた信頼性の高い屈折矯正手術です。
適切な術前検査と術後フォローが行われることを前提に、多くの人が快適な視力を得ています。
不安を解消するためにも、まずはレーシックがどのように安全性を確保している手術なのかを知ることが大切です。
レーシックは厚生労働省が認可した手術
レーシックに使用されるエキシマレーザーは、厚生労働省が医療機器として正式に認可しています。
つまり、国がその効果と安全性を確認したうえで使用が認められている技術なのです。
また、レーサー照射時にはコンピューター制御による高精度な角膜削除を行い、誤差が出にくい仕組みが整えられています。
さらに、術前には以下のような詳細な検査が行われます。
- 角膜形状・厚み
- 近視・乱視の度数
- ドライアイの有無
- 眼疾患(緑内障・角膜疾患など)のチェック
上記検査を踏まえ、適応条件に当てはまるかどうかを医師が慎重に判断します。
レーシックは1990年代から世界的に普及し、現在では数千万件以上の実績がある確立された手術です。

レーシック手術は短時間で終了し痛みも少ないため、視力矯正の方法として幅広い支持があります。
年々レーシック手術を受ける方は減少傾向にありますが、本来は安全性の高い手術なのです。
レーシック手術のリスク
レーシックは安全性が高い手術ではあるものの、目に触れる医療行為である以上、一定のリスクは避けられません。
主に懸念されるリスクには以下のようなものがあります。
- ドライアイの悪化
- グロー・フレア
- 過矯正・矯正不足
- 角膜強度の低下
- 感染症
ドライアイの悪化は一時的なものであり、多くは数カ月程度で改善します。
また、ハロー・グレアに関しても時間経過で軽くなる傾向にあります。
リスクのなかで特に注意しなければならないのが感染症です。
場合によっては視力低下につながる重篤な感染症を発症する場合もあるため、手術を受ける医院は、衛生管理が徹底されているところを選ぶようにしましょう。
また、アフターフォローが充実しているかどうかのチェックも重要です。
レーシック手術の特徴
レーシックは短時間で視力回復が期待できる人気の矯正手術です。
日帰りで受けられるため、仕事や学業を長期間休めない人にも選ばれています。
ただし、角膜の状態によっては受けられない場合もあるため、どのような手術なのかを正しく理解することが大切です。
手術方法と手術時間
レーシック手術では、角膜の表面にフラップ(ふたのような膜)を造り、その下の角膜組織をレーザーで削って屈折異常を改善します。
コンピューター制御されたエキシマレーザーが精密に角膜の形状を調整するため、手術の精度が変動することはありません。
手術時間は両眼で10~20分程度と非常に短く、痛みもないのが特徴です。
麻酔も点眼薬で行うため、体への負担が限りなく小さい点もメリットです。
短時間で完了し、日帰りが可能な視力矯正であるのが、レーシックの大きな魅力であると言えます。
術後の回復期間
術後はしばらく、目がゴロゴロする・光がにじむ・視界がかすむといった違和感が出ることがありますが、通常1〜3日程度で落ち着き、すぐに仕事や学校へ復帰できるのが特徴です。
視力が完全に安定するまでの期間は数週間〜数ヶ月と個人差があります。
視力が回復するまでの期間は以下のことに気をつけましょう。
- 処方された点眼薬による感染予防
- 目をこすらないようにする
- 過度の運動・メイクの制限・入浴など医師からの指示に従う
術後ケアを徹底することで視力が安定するとともに感染症予防にもつながります。
レーシック手術は信頼できる医院を選ぶことが大切
レーシック手術を後悔する原因は、検査不足・術前の説明不足・アフターケア不足または不適切といったケースがほとんどであり、大部分は良い病院を選ぶことで予防できます。
信頼できる病院を選ぶには、以下の条件をクリアできているかチェックしましょう。
- 術前検査・説明が徹底されている
- 豊富な実績がある
- 専門医が在籍している
- 丁寧なアフターケア
- 適応外と判断したら手術しない
また、不安なことがあればすぐに相談できるような雰囲気であるかも確認するとよいでしょう。
医院選びひとつで安心感は大きく変わります。
口コミだけで判断するのではなく実際にカウンセリングを受けてみて、自分自身で信頼できる医院かどうかを見極めるようにしましょう。
レーシックやらなきゃよかったのよくある質問・Q&A
レーシック手術の成功率はどのくらいですか?
レーシック手術は長年行われている視力矯正法であり、豊富な臨床と実績があります。
適切な医院選びを心がければ成功率は極めて高いといって良いでしょう。
レーシック手術の10年後の視力低下は起こり得ますか?
特に強度の近視の人や、若いうちに手術を受けた場合は年齢とともに再び近視が進行することがあります。
レーシックは永久的に視力低下を防ぐ施術ではないことを理解したうえで、定期的な検診を受けることができるだけ長く良好な視力を維持するための秘訣です。
レーシック手術で老眼を治療することはできますか?
老眼の根本的原因は水晶体の調節力低下です。
レーシックは角膜の屈折を矯正する手術であり、水晶体の調節力低下の治療はしません。
老眼鏡以外にもICLなど老眼を改善する方法はいくつかあるので、自分に最適な視力矯正方法はないか調べてみるとよいでしょう。
この記事の監修
ーごあいさつー
葛飾橋病院は昭和32年の開院以来、地域の皆様や多くの病院の方々にご協力をいただき、半世紀をこえる歴史を重ねてまいりました。
当コラム記事ではさまざまな心の病を持っている方のお手伝いができればと考えています。
- 平成12年4月〜平成13年5月 東京大学医学部附属病院 精神神経科
- 平成13年6月〜平成15年5月 財団法人 金森和心会 針生々丘病院 精神科
- 平成15年6月〜平成17年5月 医療法人社団 柏水会 初石病院 精神科
- 平成17年6月〜平成18年12月 医療法人社団 健仁会 手賀沼病院 精神科
- 平成19年1月〜 医療法人遮断 一秀会 葛飾橋病院 理事長
- 精神保健指定医
- 認定精神科医
- 日本精神神経学会専門医
- 日本医師会認定産業医
- 日本医師会会員
- 日本精神科病院協会 会員
- 東京精神科病院協会 会員
- 東京都病院協会 会員
- ル・ソラリオン葛飾非常勤(嘱託)医師

