この記事の監修者
学歴・職歴(要点を表示)
学歴
- 郁文館高等学校(平成3年4月〜平成6年3月)
- 聖マリアンナ医科大学 医学部医学科(平成6年4月〜平成12年3月)
職歴
- 東京大学医学部附属病院 精神神経科(平成12年4月〜平成13年5月)
- 針生ヶ丘病院 精神科(平成13年6月〜平成15年5月)
- 初石病院 精神科(平成15年6月〜平成17年5月)
- 手賀沼病院 精神科(平成17年6月〜平成18年12月)
- 葛飾橋病院 理事長(平成19年1月〜現在)
監修範囲
本記事のうち、精神科医の観点が関与する記述(EDに関連する心理的側面・受診の不安軽減・受診行動に関する助言等)について、事実関係と表現の妥当性を確認しました。医学的一般情報であり、特定の診断・治療の保証を行うものではありません。
- 利益相反:申告すべき利益相反はありません。
- 最終更新:
「PR」「※CLINICFORの情報提供元CLINICFOR」
ED治療薬に興味はあるけれど、「感度が落ちて、快感がなくなるんじゃないか…」という不安から、一歩を踏み出せずにいませんか?
インターネットで検索すると、真偽の不明な情報が溢れており、何が本当なのか分からなくなってしまうのも無理はありません。
当編集部では、これまで300本以上の医師監修記事を制作してきましたが、その中でもED治療薬に関する誤解、特に「感度」に関する不安の声は非常に多く寄せられます。
結論からお伝えすると、ED治療薬の服用で性的な感度が直接落ちるという医学的根拠はありません。
むしろ、勃起への不安が解消されることで、精神的な余裕が生まれ、より性行為に集中できる効果が期待できます。
この記事では、精神科専門医である尾内 隆志 医師の監修のもと、なぜ「感度が落ちる」と感じてしまうのか、その本当の理由と、安心して治療を始めるための具体的な対処法を、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。
この記事でわかること
「感度が落ちた」「いきにくい」と感じてしまう心理的・物理的な3つの原因
安心してED治療を始めるための専門医による具体的なアドバイス
この記事を最後まで読めば、あなたの長年の不安は解消され、自信を持って前向きな一歩を踏み出すことができるはずです。
【結論】ED薬で感度は落ちない|精神科専門医の見解
まず、あなたの最大の疑問に、専門家の見解を交えて明確にお答えします。ED治療薬を服用しても、性的な感度そのものが鈍くなることはありません。
このセクションでは、なぜそう断言できるのか、その医学的な根拠を分かりやすく解説していきます。
尾内医師 (精神科専門医) の解説
ED治療薬(PDE5阻害薬)の主な働きは、陰茎の血管を拡げて血流を促すことにあります。
これはあくまで血流へのアプローチであり、性的興奮を感じ取って脳に伝える『神経』の働きに直接影響を与えるものではありません。
そのため、薬の作用によって感度そのものが低下するとは医学的に考えにくいのです。
多くの患者さんが感じる『変化』は、後述する心理的な要因や感覚の変化に起因するものがほとんどです。
ED治療薬が感度を低下させない医学的な仕組み
ED治療薬が感度に影響しない理由を理解するために、少しだけ薬の仕組みについてお話しします。
現在、日本で処方されているED治療薬(バイアグラ、シアリスなど)は、すべてPDE5阻害薬という種類に分類されます。この薬の役割は非常にシンプルで、「勃起を妨げる酵素の働きをブロックする」ことです。
もう少し詳しく見てみましょう。
- 性的興奮を感じると、脳から指令が出て、陰茎の血管を拡げる物質(cGMP)が放出されます。
- この物質の働きで血管が拡がり、海綿体というスポンジ状の組織に血液が流れ込むことで、勃起が起こります。
- 一方で、体内にはPDE5という酵素が存在し、このcGMPを分解して勃起を収める働きをします。EDの症状がある方は、このPDE5の働きが強かったり、cGMPの放出が弱かったりして、十分な勃起が得られにくくなっています。
- ED治療薬は、このPDE5の働きだけをピンポイントで邪魔します。 これにより、cGMPが分解されにくくなり、血管が拡がった状態が維持され、硬くしっかりとした勃起が可能になるのです。
ここでの重要なポイントは、薬の作用が「血管と血流」に限定されている点です。性的快感や感触を脳に伝えるのは「神経系」の役割であり、PDE5阻害薬は神経の伝達機能に直接影響を及ぼすことはありません。
例えるなら、水道のホースの途中で水の流れを弱めている”栓”を少し緩めてあげるようなものです。水の勢い(血流)は強くなりますが、水そのものの温度や質(感度)が変わるわけではないのです。
この仕組みを理解することが、不要な不安を解消する第一歩となります。
臨床試験データでも「感度低下」の報告はほぼない
医学の世界では、薬の効果や品質性を客観的に評価するために、臨床試験(治験)という厳格なテストが行われます。
数多くの患者さんに協力いただき、薬を服用するグループと偽薬(プラセボ)を服用するグループを比較して、効果や副作用を科学的に検証するのです。
バイアグラ等のED治療薬では、臨床試験で一般的に見られる副作用として“性的な感度低下”は報告されていない。感覚鈍麻のような全身的な知覚低下が稀に報告されるが、“性的感度低下”は定型的副作用ではない。(出典元:https://www.accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/label/2014/20895s039s042lbl.pdf )(出典元:https://www.pmda.go.jp/drugs_reexam/2010/P201000141/671450000_21100AMZ00053000_A100_1.pdf?utm_source=chatgpt.com)
発生する可能性はゼロではありませんが、非常に稀であり、一般的な副作用とは見なされていません。
もちろん、医薬品の添付文書には、起こる可能性のあるあらゆる症状が記載されますが、その中でも感度低下が主要な副作用として挙げられることはまずありません。
もし多くの人に感度低下が起こるのであれば、それは製品の価値を根底から揺るがす重大な問題として、開発段階で必ず指摘されているはずです。
当編集部がこれまで多くの医師に取材してきた中でも、「ED薬が原因で感度が落ちたと訴える患者さんは、その背景を詳しく聞くと、ほとんどが心理的な要因に行き着く」という意見が大多数でした。
科学的なデータと臨床現場の経験則、その両方が「ED薬は感度を直接的には落とさない」という事実を裏付けているのです。
むしろ性的な満足度が向上するケースも
「感度が落ちる」という不安とは逆に、ED治療薬の服用によって、トータルでの性的な満足度が向上したと感じる方は非常に多くいらっしゃいます。
これは、感度という一点だけでなく、性行為全体の質が向上するためです。
- 自信の回復: 「途中で萎えてしまったらどうしよう」という勃起不安から解放され、自信を持って性行為に臨めるようになります。この精神的な安定が、何よりも大きなプラスに働きます。
- 硬さ・持続力の向上: 十分な硬さと持続力が得られることで、パートナーにより強い満足感を与えられるという実感も、自身の喜びにつながります。
- 行為への集中: これまで勃起を維持することに割いていた意識を、パートナーとのコミュニケーションや愛情表現に集中させることができます。
感度とは、単なる物理的な刺激の強さだけではありません。心の状態、自信、パートナーとの一体感といった、様々な要素が複雑に絡み合って形成されるものです。
ED治療薬は、その土台となる「勃起」という物理的な問題を解決することで、結果的に精神的な満足度を大きく引き上げてくれる可能性があるのです。
ED薬で「感度が落ちた」「いきにくい」と感じる3つの本当の理由
では、医学的な根拠がないにもかかわらず、なぜ一部の人は「感度が落ちた」「いきにくくなった」と感じてしまうのでしょうか。
その原因は、薬の副作用ではなく、薬がもたらすポジティブな変化によって生じる「心と身体のギャップ」にあります。
このセクションでは、その具体的な3つの理由を、専門家の解説を交えながら深く掘り下げていきます。
理由①【心理的要因】「いき急ぐ必要がない」という精神的余裕
最も大きな理由が、この心理的要因です。
EDの症状に悩んでいると、多くの方が無意識のうちに「遂行不安(すいこうふあん)」という心理状態に陥ります。
「途中で萎えてしまうかもしれない」「パートナーを満足させられないかもしれない」という強いプレッシャーから、射精を急いでしまう傾向が生まれるのです。
いわば、ゴールにたどり着く前に失敗するのを恐れ、常に焦っている状態です。
しかし、ED治療薬を服用すると、この状況は一変します。
薬の効果によって、しっかりとした勃起が維持されるという絶対的な安心感が得られます。すると、「急いで射精しなくても大丈夫だ」という精神的余裕が生まれます。
これまであなたを縛り付けていたプレッシャーから解放され、射精までの時間を自分のペースでコントロールできるようになるのです。
この「焦らなくなった」状態、つまり射精までの時間が自然と長くなった変化を、「感度が鈍くなったからだ」「いきにくくなったからだ」と脳が誤って解釈してしまうことがあります。
これは、長年の不安な状態に慣れてしまった心と、薬によって変化した身体の状態との間に生じる、一種の認識のズレなのです。
尾内医師 (精神科専門医) の解説
遂行不安は、性的パフォーマンスに極めて大きな影響を与えます。不安やプレッシャーは交感神経を優位にし、リラックスとは程遠い状態を作り出します。
これは勃起にも射精コントロールにもマイナスです。ED治療薬がもたらす最大の恩恵の一つは、この遂行不安という悪循環を断ち切れる点にあります。
勃起が保証されることで、初めてリラックスして行為そのものを楽しめるようになり、本来の性的パフォーマンスを取り戻せるのです。
時間が長くなったのは、感度が鈍ったのではなく、あなたが本来持っていたコントロール能力を取り戻した証と捉えるのが適切でしょう。
理由②【物理的・感覚的な要因】いつもと違う勃起の硬さへの「慣れ」
次に考えられるのが、物理的な感覚の違いです。ED治療薬を使うと、多くの方が「若い頃のような、あるいはそれ以上の硬い勃起」を経験します。
このいつもと違う、力強い勃起は、当然ながら性器が受ける刺激の感覚も変化させます。普段より硬く張っているため、触れたときの感覚や挿入時の感覚が、これまでとは異なって感じられることがあるのです。
この未知の感覚に対して、脳が一時的に戸惑い、「あれ、なんだか感覚がよく分からないぞ?」と感じてしまうことがあります。これもまた、「感度が落ちた」と誤解する一因となります。
例えるなら、いつも履いているスニーカーから、初めて本格的な登山靴に履き替えたようなものです。足元が固く、しっかりとした感覚に、最初は歩きにくさや違和感を覚えるかもしれません。
しかし、何度か履いて慣れるうちに、その安定感が頼もしく感じられ、快適に歩けるようになります。
ED治療薬による感覚の変化もこれと似ています。最初の1〜2回は違和感を覚えるかもしれませんが、数回使用を続けるうちに身体がその新しい感覚に慣れ、力強い勃起をポジティブなものとして自然に受け入れられるようになります。
当編集部の取材でも、「最初は違和感があったが、3回目くらいからは全く気にならなくなり、むしろ自信につながった」という声は非常に多く聞かれます。
理由③【早漏改善との関連】射精をコントロールしやすくなる
意外に思われるかもしれませんが、EDと早漏は密接に関係していることがあります。
特に、EDの症状と共に出てきた早漏は「続発性早漏(ぞくはつせいそうろう)」と呼ばれ、その背景にはEDによる心理的な焦りが隠れているケースが少なくありません。
先述の「遂行不安」から、勃起が弱まる前に早く射精しようとする心理が働き、結果的に早漏になってしまうのです。
このようなEDに合併した早漏のケースでは、ED治療薬が役立つことがあります。
薬によって勃起が安定し、「途中で萎える心配がない」という安心感が生まれるため、射精をコントロールする精神的な余裕が生まれます。その結果、早漏が改善されたと感じることがあります。
ただし、ED治療薬が射精時間そのものを一貫して延長させるというよりは、コントロール感の改善に寄与する、と理解するのが適切です。
この「射精までの時間が長くなった」というポジティブな変化を、本人が「感度が落ちたせいだ」とネガティブに捉えてしまうことがあるのです。
「感度が落ちた」と感じるメカニズムの図解
これまでの悪循環と、ED薬による好循環を比較してみましょう。
- 【悪循環】
勃起への不安 (遂行不安) → 射精への焦り → 早漏気味になる・行為に集中できない - 【ED薬による好循環】
ED薬を服用 → 硬い勃起への安心感 → 精神的余裕 → 射精コントロールが可能に → これを「感度が落ちた」と誤解
ED薬の種類(バイアグラ・シアリス等)で感度に違いはある?
「バイアグラだと感度が落ちるけど、シアリスなら大丈夫…?」といったように、薬の種類によって感度への影響が違うのではないか、と考える方もいらっしゃるかもしれません。
このセクションでは、薬の種類による違いについて、結論から簡潔に解説します。
結論:どの薬でも感度への直接的な影響はない
結論として、どの種類のED治療薬(バイアグラ、シアリス、あるいはそれらのジェネリック医薬品)であっても、感度そのものに直接影響を与えることはありません。
なぜなら、前述の通り、これらの薬はすべて同じ「PDE5阻害薬」というグループに属しており、作用する仕組み(作用機序)が同じだからです。血管に働きかけて血流を良くするという根本的なアプローチは、どの薬も共通しています。
もちろん、薬によって以下のような特徴の違いはあります。
- 効果が現れるまでの時間
- 効果が続く長さ(持続時間)
- 食事の影響の受けやすさ
これらの違いは、あくまで薬の成分が体内で吸収され、分解されるまでのスピードや特性によるものです。一般的に、性行為の30分~1時間ほど前の服用が推奨されますが、食事内容や個人差によって効果発現のタイミングは変動します。
感度を司る神経系への作用に違いがあるわけではありません。
心理的な影響の出やすさに個人差がある可能性
ただし、薬の効果の体感の仕方には個人差があり、それが心理面にわずかな影響を与える可能性は考えられます。
例えば、バイアグラは比較的シャープに「効いてきた」と感じる方が多い一方、シアリスはマイルドに、長時間効果が続くのが特徴です。
この「効き方の体感」の違いによって、人によっては「バイアグラの方が気持ちが高揚しやすい」「シアリスは自然な感じで安心できる」といった心理的な相性が生まれることはあります。
しかし、これはあくまで個人の主観的な感覚の違いです。薬の成分が直接的に感度を上げたり下げたりしているわけではありません。
もし最初に試した薬で「いきにくい」と感じたとしても、それは薬のせいではなく、まだあなたの心と身体が変化に慣れていないだけかもしれません。
まずは数回試してみて、それでも気になるようであれば、医師に相談して他の薬を試してみる、という選択肢を検討するのが良いでしょう。
| 特徴 | バイアグラ (シルデナフィル) | バルデナフィル (レビトラ後発品) | シアリス (タダラフィル) |
|---|---|---|---|
| 効果発現の目安 | 約30分~1時間 | 約15分~30分 | 約1~3時間 |
| 持続時間 | 約3~5時間 | 約5~8時間 | 約24~36時間 |
| 食事の影響 | 受けやすい (高脂肪食で遅延) | やや受けやすい | 受けにくい |
| 特徴 | 世界初のED薬で知名度・実績が高い。シャープな効き目。 | 即効性に優れる。先発品レビトラは販売中止。 | 持続時間が長く、自然な効果。「ウィークエンドピル」とも呼ばれる。 |
| 感度への影響 | なし | なし | なし |
それでも「感度が落ちた」と感じるときの対処法
ここまで解説してきたように、ED治療薬で感度が落ちる心配は基本的に不要です。しかし、もし実際に薬を使ってみて「やっぱり感度が鈍い気がする…」と感じてしまったら、どうすればよいのでしょうか。
このセクションでは、そんな時の具体的な対処法を3つのステップでご紹介します。
まずは数回、使用を続けて身体を慣らす
最も大切なのは、一度や二度の使用で判断しないことです。
ED薬で「感度が落ちた」「いきにくい」と感じる3つの本当の理由で解説した通り、「感度が落ちた」と感じる原因の多くは、心理的な要因や、いつもと違う硬い勃起への感覚的な戸惑いです。
これらは、身体が新しい状態に慣れることで自然に解消されていくことがほとんどです。
車の運転やスポーツと同じで、最初は誰もがぎこちないものです。しかし、練習を重ねるうちに身体が動きを覚え、無意識にこなせるようになります。
ED治療薬との付き合い方も同様に、数回の経験を重ねることで、心と身体が馴染んでいきます。
最初のうちは、「今日はどうだろう?」と感度を意識しすぎず、リラックスしてパートナーとの時間を楽しむことに集中してみてください。
焦らず、数回の服用を通して、ご自身の身体の変化をじっくりと観察してみることをお勧めします。
パートナーに不安を伝えてみる
もしあなたが信頼できるパートナーシップを築いているなら、感じている不安を正直に伝えてみるのも非常に有効な対処法です。
「薬を使ってみたんだけど、なんだか感覚がいつもと違う気がして…」
このように打ち明けることで、一人で抱え込んでいた心理的なプレッシャーが大きく軽減されます。パートナーもあなたの状態を理解し、よりリラックスした雰囲気を作ってくれるかもしれません。
二人でコミュニケーションを取りながら、新しい感覚を探っていく時間は、かえって関係性を深める良い機会になることもあります。
EDの悩みは非常にデリケートですが、決して一人だけの問題ではありません。パートナーの理解と協力は、不安を乗り越えるための大きな力になります。
薬の種類や用量を医師に相談して変更する
数回試しても違和感が続く、あるいはどうしても不安が拭えない、という際には、自己判断で服用を中止したりせず、必ず処方してくれた医師に相談してください。
専門医は、あなたと同じような悩みを抱える患者さんを数多く診ています。あなたの感じていることを具体的に伝えれば、専門的な視点から的確なアドバイスをしてくれるはずです。
医師との相談によって、以下のような選択肢が考えられます。
- 薬の種類の変更: 前述の通り、薬の効き方の体感には個人差があります。例えば、効果がシャープなバイアグラから、よりマイルドなシアリスに変更することで、心理的な違和感が解消される可能性があります。
- 用量の調整: 現在処方されている用量が、あなたにとって少し強すぎるのかもしれません。医師の判断のもと、より少ない用量から試してみることで、感覚の違いが緩和されることもあります。
- 心理的なカウンセリング: 問題の根が深い心理的要因にあると判断された場合は、専門のカウンセリングを勧められることもあります。
最も重要なのは、一人で悩まず専門家を頼ることです。あなたの不安を解消し、最適な治療法を見つけるためのプロフェッショナルが専門医なのです。
感度以外の副作用は?主な症状と頻度をチェック
ED治療薬を検討する上で、感度以外の副作用について心配される方も多いでしょう。
このセクションでは、主な副作用の種類と、それらがなぜ起こるのかについて、表を交えて簡潔に解説します。
事前に正しい知識を持っておくことで、いざ症状が出たときにも冷静に対処できます。
多くの副作用は血流改善に伴う一時的なもの
ED治療薬でよくある副作用として報告されているのは、頭痛、顔のほてり、鼻づまり、目の充血などです。
これらの症状を見て、何か怖いことが起きているのではないかと不安になるかもしれませんが、心配は無用です。
実は、これらの副作用のほとんどは、薬の主作用である「血管拡張」が、陰茎以外の場所でも起こるために生じる一時的な症状なのです。
- 頭痛・顔のほてり: 脳や顔の血管が拡がることで起こります。
- 鼻づまり: 鼻の粘膜の血管が拡がり、充血することで起こります。
これらの症状は、薬の効果が現れ始めると同時に感じられることが多いですが、薬の効果が切れると共に自然に治まっていきます。
また、服用を続けるうちに身体が慣れて、症状が出にくくなる方も多くいらっしゃいます。
もし頭痛が気になる場合は、市販の頭痛薬(ロキソニンやイブプロフェンなど)を併用することも可能ですので、事前に医師や薬剤師に確認しておくと安心です。
副作用の比較一覧表
薬の種類によって、副作用の出やすさにも若干の違いがあります。以下に、国内の臨床試験で報告された主な副作用の発現率の一例をまとめました。
これは特定の条件下での数値であり、個人差がある点にご留意ください。
| 副作用 | バイアグラ (50mg) | バルデナフィル (10mg) | シアリス (10mg) |
|---|---|---|---|
| 顔のほてり | 25.76% | 43.1% | 12.0% |
| 頭痛 | 24.85% | 19.3% | 11.0% |
| 目の充血 | 5.45% | 12.2% | – |
| 鼻づまり | 4.24% | 4.9% | 4.0% |
| 消化不良 | 4.24% | 2.5% | 5.0% |
出典: 各製薬会社の医薬品インタビューフォームを基にメディカルコンテンツ編集部作成。あくまで一試験の結果であり、発現率は服用量や個人によって異なります。
この表からも分かるように、シアリスは他の薬剤に比べて副作用の発現率が全体的に低い傾向にあります。効果がマイルドな分、副作用も出にくいとされています。
もし副作用が心配な方は、医師にその旨を伝え、シアリスから試してみるのも一つの方法です。
ED治療はオンライン診療が便利|安心して相談できる第一歩
EDの悩みは非常にデリケートなため、「病院に行くのは恥ずかしい」「忙しくて時間が取れない」と感じ、治療をためらっている方も少なくないでしょう。
そんな方にこそ知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。スマートフォンやPCを使い、自宅にいながら専門医の診察を受け、薬を処方してもらうことができます。
オンライン診療のメリット(プライバシー・時間・場所)
オンライン診療には、対面診療にはない多くのメリットがあります。
- 完全なプライバシー: 待合室で誰かに会う心配は一切ありません。自宅など、あなたの好きなプライベートな空間で、リラックスして医師に相談できます。
- 時間の節約: 病院への移動時間や待ち時間がゼロになります。仕事で忙しい方でも、休憩時間などを利用して手軽に受診することが可能です。
- 場所を選ばない: 全国どこに住んでいても、都市部の専門クリニックの質の高い医療サービスを受けることができます。薬は後日、自宅や指定の場所に配送されます。
当編集部の経験上、「ネットの情報は色々見たけど、結局何を信じればいいか分からなかった。でも、オンラインで専門の先生に直接質問できて、長年のモヤモヤが数分で晴れた」という声は非常に多いです。
不安を解消し、正しい第一歩を踏み出すために、オンライン診療は非常に有効なツールです。
信頼できるクリニックを選ぶ3つのポイント
手軽で便利なオンライン診療ですが、安心して利用するためには、クリニック選びが非常に重要です。
中には、医師の診察なしに薬を販売する違法な業者や、偽造薬を扱う悪質なサイトも存在するため、注意が必要です。
信頼できるクリニックを選ぶ際には、以下の3つのポイントを必ず確認してください。
- ビデオ通話などで医師が直接診察を行っているか
厚生労働省の指針に基づき、オンラインでも医師による直接の診察が義務付けられています。問診票の入力だけで薬が送られてくるようなサービスは不適切なため、避けましょう。 - 料金体系が明確か(薬代以外の費用)
薬の代金だけでなく、診察料や送料が別途かかるのか、全て込みの価格なのかを事前にウェブサイトで確認しましょう。「初診料0円」と謳っていても、送料が高額に設定されているケースもあります。トータルでいくらかかるのかが明瞭なクリニックが信頼できます。 - 取り扱い医薬品の品質性・承認状況を確認する
クリニックによっては、国内で承認された医薬品のみを取り扱っている場合もあれば、未承認医薬品や承認内容とは異なる目的で使用している医薬品を取り扱っている場合もあります。未承認医薬品を使用する場合でも、医師の責任のもとで適正に管理・説明が行われているかが重要です。また、海外からの個人輸入品や並行輸入品の中には、有効成分の不足や不純物混入などのリスクを伴うものもあるため、公式サイトで「国内正規ルートでの仕入れ」や「品質管理体制」について明示しているクリニックを選ぶと安心です。
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| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 価格(税込) | バイアグラ 税抜き305円(税込335円/1錠)※¹ レビトラ 税抜き1,000円(税込1,100円/1錠)※² シアリス 税抜き705円(税込775円/1錠)※³ ステンドラ 税抜き873円(税込960円/1錠)※⁴ |
| 診察料 | 無料(薬の処方がある場合) ※クーポンコード[ED1000]を決済でご利用した場合。お薬の処方がない場合は診察料1,650円(税込)がかかります。 ※自由診療 |
| 配送料 | 550円(税込)/ 1回の配送ごと |
| 最低契約期間 | 回数縛りなし。定期配送は次回発送予定日の前日まで変更・中止が可能 |
| 返金保証制度 | あり※⁵ |
| 取り扱いED治療薬 | バイアグラ(国産 後発品) 25mg/バイアグラ(国産 後発品) 50mg/バイアグラODフィルム(国産 先発品) 50mg/バイアグラ(国産 先発品) 50mg レビトラ(国産 後発品) 10mg/レビトラ(国産 後発品) 20mg シアリス(国産 後発品) 10mg/シアリス(国産 後発品) 20mg ステンドラ(海外 後発品) 100mg/ステンドラ(海外 後発品) 200mg |
| 診療時間 | 7:00~24:00 ※診療時間は、土日祝日をはじめ日によって異なる場合がございます。 |
| プライバシー | オンライン診療、薬は無地の箱で梱包※品目は「お品物」/依頼主は「お届け先」「同上」と記載して配送 |
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クリニックフォアの口コミ
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DMMオンラインクリニックの特徴
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診察料は無料で、かかる費用はお薬代と配送料のみという、分かりやすい料金体系が特徴です。初めての方が自分に合った治療薬を見つけやすい「お試しセット」も用意されています。また、「らくらく定期便」を利用すれば、バラ売りよりもお得な価格で治療を継続でき、長期的なコストを抑えることが可能です。
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お薬は、東京23区・大阪市24区の指定エリアであれば、バイク便により最短当日に到着します(別途配送料1,500円~)。すぐに治療を始めたい方にも迅速に対応可能です。配送時には、ご自宅以外にコンビニや宅配便ロッカー(PUDO)での受け取りも指定できます。発送元名は通常「DMM CLINIC」ですが「DOC」への変更も可能で、梱包や品名の記載もプライバシーに配慮されているため、同居家族に知られる心配もありません。
| 項目 | 詳細 |
| 価格例(税込) | 定番型【海外製シルデナフィル錠30mg】・バラ売り(1錠)363円・30錠セット 290円/錠(8,712円)・らくらく定期便 327円/錠(3,267円/月) |
| 診察料 | 無料 |
| 配送料 | 550円(税込)/ 1回の配送ごと※バイク便(当日便)は1,500円~ |
| 最低契約期間 | 回数縛りなし。定期配送は次回発送予定日の2営業日前まで変更・中止が可能 |
| 返金保証制度 | なし(処方された医薬品の返金・交換は不可) |
| 取り扱い治療薬 | ED薬:シルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィル、アバナなど国内製・海外製の医薬品を多数取り扱い※海外製ED薬およびアバナは国内未承認薬です。重篤な副作用発生時、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。 |
| 診療時間 | 24時間対応(年末年始等を除く) |
| プライバシー | オンライン診療、自宅・コンビニ・ロッカー等での受け取りが可能。発送元名の変更可。 |
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FAQ:ED薬と感度に関するよくある質問
最後に、この記事のまとめとして、ED薬と感度に関して特によく寄せられる質問に、専門家の視点からお答えします。
尾内医師 (精神科専門医) より
ここで挙げる質問は、多くの患者さんが診察室で口にする、ごく自然な疑問です。一つひとつ正しい知識を得て、最後の不安を解消していきましょう。
Q. ED薬を飲み続けると、だんだん感度が鈍くなりますか?
A. いいえ、薬に対する耐性は臨床的には稀とされています。
ED治療薬には、麻薬のような医学的な依存性はありません。また、使い続けると効果が弱くなる「耐性」も一般的ではありませんが、長期的に使用する中で反応が低下したという報告も少数あります。
もし効果が弱まったと感じる場合は、薬への耐性というより、EDの根本原因(加齢や生活習慣病など)が進行している可能性も考えられます。自己判断せず、医師に相談して評価してもらうことが重要です。
Q. 射精後の「不応期(賢者タイム)」は長くなりますか?
A. いいえ、むしろ短縮されたという研究報告があります。
不応期とは、一度射精した後に、次の勃起や射精が困難になる時間のことです。この時間は、年齢や体調によって個人差があります。
ED治療薬がこの不応期にどう影響するかについては、まだエビデンスが限定的ではありますが、一部の研究では射精後の2回目の勃起までの時間が明確に短縮されたことが示されています。(出典元:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10611201/)
薬の効果が持続している間は、体内が勃起しやすい状態に保たれるため、結果的に回復が早いと感じる方は多いかもしれません。
Q. 薬を使わずに感度を上げる方法はありますか?
A. 生活習慣の改善が、性機能全体の向上につながります。
性的感度を含め、性機能は全身の健康状態と密接に関わっています。薬に頼るだけでなく、以下のような生活習慣を見直すことで、根本的な改善が期待できます。
- 十分な睡眠: 質の良い睡眠は、男性ホルモン(テストステロン)の分泌を促します。
- 適度な運動: 特にウォーキングなどの有酸素運動は、全身の血流を改善します。
- バランスの取れた食事: 亜鉛やビタミンEなどを多く含む食事が推奨されます。
- 禁煙・節酒: 喫煙は血管を収縮させ、過度の飲酒は神経の働きを鈍らせます。
- ストレス管理: 趣味の時間を作るなど、心身をリラックスさせることが重要です。
これらの健康的な生活習慣は、EDの予防・改善だけでなく、あなたの人生全体の質を高めることにもつながります。
まとめ
この記事では、ED治療薬と感度の関係について、専門家の監修のもと詳しく解説してきました。最後に、本記事の重要なポイントを振り返りましょう。
尾内医師 (精神科専門医) からのアドバイス
EDの悩みは、男性としての自信を揺るがす、非常につらいものです。しかし、それは決してあなた一人の問題ではありません。
現在、EDは正しい知識と適切な治療によって、安心して改善できる時代になっています。『感度が落ちる』といった誤った情報に惑わされず、まずは専門家に相談するという、勇気ある一歩を踏み出してみてください。
その一歩が、あなたの悩みを解消し、より豊かな人生を取り戻すための、最も確実な道筋となるはずです。
本記事の要点チェックリスト
| チェック項目 | ポイント |
|---|---|
| 感度は落ちる? | 医学的根拠はなく、直接的には落ちないのが結論です。 |
| なぜそう感じる? | 心理的な余裕や、硬い勃起への感覚的な慣れが主な理由です。 |
| 副作用は? | 頭痛やほてり等が主ですが、多くは血流改善に伴う一時的なものです。 |
| どうすればいい? | まずは慣れること。気になるなら、自己判断せず専門医に相談しましょう。 |
EDに関するお悩みは、一人で抱え込まず専門家にご相談ください。
以下のリンクからは、プライバシーに配慮されたオンライン診療の予約が可能です。あなたの不安や疑問に、経験豊富な医師が丁寧にお答えします。
参考文献
- ED診療ガイドライン[第3版] (日本泌尿器科学会)
- オンライン診療の適切な実施に関する指針 (厚生労働省)
バイアグラODフィルム・錠 患者様向けサイト (ヴィアトリス製薬株式会社)